2014年8月5日(火) 14:00~
丹波市氷上町にあるポップアップホールにて平成26年度(2014年)の食品衛生講習会が開催されました。
篠山丹波食品衛生協会が主催で、日頃食に携わる店舗や企業にとってとても大切な「食品衛生」について学ぶ大切な講習会です。
講義 『食品衛生について』
今回講師をしておられました丹波健康福祉事務所の岡本様は、先日㈱やながわでも個別講習を開いていただき食品衛生の重要性について教えていただきました。
とても分かりやすい言葉でお話しされるので最初から最後まで飽きることなくスゥーっと頭に入ってくるのが印象的です。
今日の講義ではつい昨日発表された冷やしきゅうりのO-157の事故や豊岡で起きた腸炎ビブリオの事故などもさっそく盛り込まれており大変勉強になりました。
ノロウィルスについて
ノロウィルスはわずか10~100個が体内に入るだけで感染を引き起こす感染力が非常に強い菌です。感染後、症状が治まったと思っていても1ヶ月近く排出が続く場合もあるそうで油断なりません。周知の事ですが一般的なアルコールなどでは死滅せず85℃~90℃の熱で90秒間加熱する事で不活性化します。(昨年までは85℃で60秒でしたが改正されています)
感染の経路について
ノロウィルスだけでなく食中毒を引き起こす多くのウィルスは感染によってひろがります。この感染をいかに止めるかという事が重要になってきます。そこで経路をきちんと把握してその経路を徹底的に潰してゆく事が必要だという事だそうです。
もうひとつ気をつけなくてはならないのが、通常は人から人へ感染する事が多いのですが二次感染と言われる調理器具などから感染する場合にも備えなくてはなりません。
食中毒の予防3原則
- つけない、持ち込まない!
- 増やさない
- やっつける(殺菌する)
手洗いについて
予防3原則のひとつでもある『つけない、持ち込まない』の中で大切な手洗い、よく洗っているつもりでも手には多くの菌が付着しているそうです。保菌者が触ったドアのノブなどを触った手に付着した菌が食品に入るというケースも珍しくないそうです。 そういった感染を少しでも減らす為に重要な手洗いを徹底する事を講師の岡本様も強く言われていました。また、傷を負った指での作業も厳禁、これは当たり前の事ですけどね。
他にもカンピロバクターや食物アレルギーの恐ろしさなど多くの情報を聞く事が出来た有意義な講習会でした。
さいごに会場を出る時に『食品衛生講習会受講済』の証を頂きました。この講習会は受けるだけでは意味がありません。お客様に安心して召し上がっていただける特産品やスイーツを提供してゆく為にスタッフ全員が食品衛生に心がけて業務に励んでゆきたいと思います。
この記事へのコメントはありません。