兵庫県下の中学校で実施されている「トライやるウィーク」。
中学2年生の生徒の皆さんが近隣の会社に1週間訪問して社会人体験をするという、1年に一度の特別な5日間に株式会社やながわにも生徒さんがお越しになられました。
実はひと月ほど前から各部署から選出された代表者で結成された「トライやる実行委員会」でどんな事をして貰えばいいのかを色々とお話しておりました。そこで2つのテーマがきまったのです。
1.あいさつを徹底
2.一緒にやろう
まず一番大切なのはあいさつ。そして、指示を出して1人で作業をやらせるのでは無くて「共に作業をする」という2点だけは徹底しようと。
毎朝円陣を組んで元気にスタート
まず、朝に会議室に集合した生徒さん達にその日の簡単な説明をした後はあいさつの練習から始まります。声が小さい人はやり直し!
最初は恥ずかしそうなみんなでしたが、徐々に中学生らしい元気な声が朝の会議室にこだまします。みんな素晴らしい元気のよいあいさつで、聞いているコチラが元気をいっぱい貰えるような気分です。
そして毎朝リーダーを決めて今日一日の目標を大きな声で発表した後は円陣を組んで
「今日も一日がんばるぞ~!!!」
と笑顔で元気にスタートします♪生徒全員が一緒に過ごすのはこの時間とお昼と帰る時だけ、あとはみんな別々の場所での作業なのでとても大切なみんなでの時間です^^
素直で一生懸命な中学生達
一緒にいる時は友達との話に夢中になってついつい叱られる事もありますが、各自作業をする現場に向かって作業をはじめた時の中学生達の一生懸命さに驚かされました。
とにかく人の話をまっすぐに素直に聞いてくれるそのまなざし…。今回の生徒さんに一番最初に聞いた時に
「お菓子を作るのは好きです!なのですごく楽しみです♪」
と口をそろえて言ってくれていたのですが、本当に真剣なまなざしで一言一句逃さないように一生懸命なのです。「お菓子を作るのに興味があるからやながわを選んだ」といった言葉に嘘偽りない必死な姿勢に、私たち教える側も多くの事を学んだように感じます。
そして教えてもらった事を素直に受け入れて、慣れないながらに一生懸命作業するその姿勢。
私たちの仕事は、お客様の口に入るものを作っているという責任を背負い、また夢の里やながわの商品を作っているという責任を背負いながらの仕事です。この責任感を知ることが社会人への第一歩。
どの生徒もどんな作業であっても真剣で必死。もちろん普段しない作業だからというのもありますが、仕事に対する誠実さを感じる作業風景でした。
そしてとても重要な事ですが、お客様のありがたさや大切さを知る事、感じる事。
お客様の笑顔を見て「嬉しい」と思える気持ちがとても大切です。自分が作ったもの、自分が販売しているものをお客様が笑顔で買ってくださる事ほど幸せな事はありません。
でもそれは、今まで見ていたお客側の目線では決して感じる事が出来ない事なんです。これだけは一度店員として店側からお客様の表情をじっくり見ないと絶対に気がつかない事です。
実際に売場に立って接客をして多くの事を感じてくれたのではないでしょうか。
いろんな事を経験をしてもらった5日間
各現場での作業はもちろんですが、定休日にはお客様に気持ちよくご来店いただく為にみんなで庭の草引き。こういう事もとても大切な作業なんです。すごくいい天気で暑かったでしょうが芝生の中に生えている草も綺麗にしてくれましたよ^^
最初にも書きましたが、今回のテーマは「一緒にやろう!」。スタッフ達もみんなで草引きをしました^^
そして1892年(明治25年)の創業以来続いているやながわの製茶も体験してもらいました。
見た事も無いような機械を目の前に少し楽しそうな生徒達。日本人の味覚は繊細だと言われていますが、その要因とも言われる日本茶にふれていただく事で日本ならではの文化も感じてもらえたら嬉しいです。
最後に1人ずつお茶を淹れてみたら濃すぎたり、薄すぎたりでとても難しそうでした^^;
そしてもちろんお菓子作りも体験してもらいました。みんなこれを楽しみにしていたので楽しそうで必死でデコレーションケーキを作成。
「私たちはお客様が喜ぶ顔を思い浮かべながら作りますが、皆さんが作ったものは残念ながらお客様には出せないので、大切なご家族が喜ぶ顔を思い浮かべながら作ってください」
という言葉を聞いて真剣な顔で悩みながらデコレーションしている姿はとても純粋でかわいく見えました^^
…そしてあっという間の5日間
気がつけば5日間はあっという間に終わってしまいました。最初は生徒たちに教えてあげるつもりの私たちでしたが、元気なあいさつ・素直な心・誠実な仕事…。どれをとっても生徒に教えられる事の方が多かったような気がする5日間でもありました。
全ての研修が終わった後におこなわれた閉講式で、生徒からの感想を1人ずつ話していただきましたが目頭が熱くなる思いでした。
たった5日間ではありましたが、自分の孫のような、我が子のような、弟妹のような存在だった元気な中学生には感謝の気持ちでいっぱいです。
トライやるウィークを通じて生徒達にいろんな経験をさせてあげる事も大切な取り組みではありますが、同時に私たちも子供から学ぶことがたくさんあります。今回も多くの事を教えていただけた5日間だったのではないでしょうか。
最後になりましたが、今回来てくれた中学生の生徒さん達。やながわに来てくれてありがとうございました。
本当にお疲れ様でした。
おかげさまでとても充実した
トライやるウィークを過ごせました
少し寂しいばかりですが
またお店の方にも行かさせていただきますね
本当に本当にお世話になりました
お疲れ様でした涙
のばなさん、5日間本当にご苦労様でした^^
いつもの学校とは違った作業で足腰が疲れませんでしたか?
こちらもみんなに教えてもらう事も多く
本当に充実した5日間でした。
あの一生懸命な思いで学校生活も楽しんでください。
そしていつでも店にいらしてくださいね^^
5日間、本当にありがとうございました
(礼儀正しく本名でのご投稿で感服いたしました。年齢を配慮して投稿者名はコチラで変更させていただきました)