丹波 丹(まごころ)ファームさんの丹波産イチゴ

夢の里やながわの店頭を華やかに彩る丹波産のイチゴたち。

このイチゴは多くの農家さんから仕入れさせていただいておりますが、その中のひとつ『丹波 丹(まごころ)ファーム』さんのイチゴ農園にお邪魔させていただきました。

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こちらの農園は平成25年から栽培をはじめられ今年で3年目。

篠山市に拠点を置く障害者支援施設 丹南精明園就労継続支援B型事業として、一般の企業では働きにくかった障害者のみなさんの就労の場として運営されている農園です。

ハウスの中で作業をされているのは丹波市・篠山市の2市の自宅(グループホーム)から通われている9名の利用者と数名の職員の皆様です。

 

丹波 丹(まごころ)ファーム

先ほども紹介しましたように、こちらで労働をされている利用者の皆様は働く意欲には満ちておられるにもかかわらず様々な障害を持たれている方々なのですが、非常に明るく勤勉で丁寧な作業をされているのがとても印象的でした。

 

【今年栽培されている品種はコチラの2品目】

品種名 章姫(あきひめ) 紅ほっぺ
苗数 1440本 2020本
出荷予定量 約1t 初年度の為未定
特徴 サイズは大きめ、口当たりはやわらかく甘味も強い人気のある品種 サイズは大きめ、甘味だけでなく酸味も強くイチゴらしい味を楽しめる品種

(平成26年度)

 

TMB_3572-2長さ50m×幅7.2mの温度管理されたビニールハウスの中には2段式の高設栽培によってイチゴが植えられています。

通称「九州方式」と言われるこの栽培方法は従来の発泡スチロールを使うのではなく特別なシートによって、水分が貯まり過ぎない様に適度に抜け、甘くて美味しいイチゴの育成に一役かっているとの事。

 

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もうひとつ特徴的だったのは「花出し」と呼ばれていたこの方法。

苗のほぼ真上に張られた細いロープの「内側に葉」「通路側に花」を手作業で区切る事で花を隠さない様にしています。これでミツバチによる受粉が妨げられる事がなくなり、大きくて美しいイチゴが安定して栽培・収穫できるとの事。

 

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たしかに花出しされたイチゴは花の部分だけが通路側に出ているので収穫は非常に楽だと感じました。

これは少ない人数で多くのイチゴを収穫しなくてはいけない農家の方にはもちろんですが、この丹(まごころ)ファームさんのように働きに来られている利用者さんの事を考えれば、とてもよい方法なのかもしれません。

 

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高設栽培なので実に泥もつかず、本当に美しいイチゴが通路側にいっぱい実っておりました。
(写真は残念ながら収穫直後に訪問しましたので実は青いものが多いです)

 

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こちらが章姫(あきひめ)と言われる品種で主に東日本で多く栽培されています。

実は非常に柔らかく甘味が強いのが特徴的な品種で、そのまま食べても人気のイチゴ。円錐形の形をしておりサイズも大きめですので、ひと粒食べると結構満足できます。

 

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こちらが今年から栽培をはじめた紅ほっぺと言われる品種。

先ほど紹介した章姫と<さちのか>を掛け合わせて産まれた品種です。こちらも基本は円錐形でサイズは大きいのですが章姫よりも少し太っているような印象を受けました。

 

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この紅ほっぺを試食させていただきました。

まず驚いたのは実の食感です。章姫などの普段よく口にする柔らかいイチゴとは違いシャクシャクとした適度な歯ごたえのある食感。そして甘味の中にイチゴらしい酸味を強く感じます。露地栽培で昔よく口にしたイチゴの味に近いといえばいいでしょうか。これはそのまま食べても良いですがケーキなどに使うのにとても向いているかもしれません。

そしていちばん驚いたのは果汁です。噛んだ瞬間に口の中いっぱいに広がる甘酸っぱい…大げさかもしれませんが果汁という言葉ではなくジュースが溢れだすといった感覚でした。

 

丹南精明園さんの想い

この【丹波 丹(まごころ)ファーム】を運営されている丹南精明園の職員さんの渡辺様にお話をお伺いいたしました。

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とても優しい笑顔の渡辺さん

[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”やながわ広報”] この農園はいつからされていますか? [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”渡辺さん”] いまから3年前の平成25年からスタートしました。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”やながわ広報”] どういうきっかけで始まったのですか? [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”渡辺さん”] 丹波地域には障害があるけれど働きたいという人はたくさんいます。けれど現実は中々そういう方が安心して働ける職場は少なくて…。
そこで丹南精明園は地元農家さんなどの協力により、障害者の就労機会を農業分野で増やし、自立を手助けするためにこの農園を創設することになりました。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”やながわ広報”] イチゴの栽培技術はお持ちだったんですか? [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”渡辺さん”] いいえ(笑)
実はイチゴを作るのは初心者なのですが、縁があって栽培方法を含めてきちんと教えてくださる方が定期的に訪問して教えてくださいます。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”やながわ広報”]それなら安心ですね♪ [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”渡辺さん”] 私たちは農家さんとは違って経験などはありませんが、働いてくれている利用者の方が自信を持って出荷して、それを食べたお客さんに喜んで何度も買ってもらえるようなものを作りたいと思っています。[/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”やながわ広報”] なるほど、働いてる皆さんも人気が出ればすごい励みになりますね [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”drop” subtype=”R1″ icon=”1.jpg” name=”渡辺さん”] そうなんです。多くのお客さんに喜んでもらえるイチゴを作る事で障害者の皆さんにも働く喜びを感じてもらいたい!という思いでいます。[/speech_bubble]

 

やながわもこのイチゴを利用させていただいております

渡辺さんのとても心のこもったコメントにもありましたが、こちらの農園さんでは農作物を作る事で働きたくても働けない方の就労の場としてもがんばっておられます。しかし何よりも驚きましたのは、イチゴの栽培に対するとても熱心で前向きな研究と探究心。そしてそのイチゴの味もすばらしい。

紅ほっぺも今年からの収穫という事ですので収量はまだ安定していないとの事ですが、丹波 (まごころ)ファームさんでは現在販売先を開拓中との事です。

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イチゴ以外にもトマトなども昨年は好評で、無農薬の水菜やホウレンソウも育てておられるようです。

 

夢の里やながわでは今回紹介しましたイチゴも一部使わせていただいております。

農園の方の想いもさることながら、寡黙に手間暇惜しまず真剣に取り組んで育てられた、まさに「まごころに満ちたイチゴ」をお楽しみください。

株式会社やながわ 広報

丹波の特産品の一次加工や持ち味を生かした和洋菓子の製造販売をしている株式会社やながわの広報です。
全国の皆様に丹波の味をお届けしたい♪

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