短冊の願いを天まで届けよう2015

七夕…それは節句のひとつでもある7月7日におこなわれるもので、地域によってはひと月遅れの8月7日に開催される場所もあります(丹波では8月7日が多い)。本来は山車を引いたり祭りといての行事が多かったのですが、近年では織姫と彦星の伝説に由来し短冊に願いを書き天に祈る形になってきました。

余談ではありますが…実は星が集合している「天の川」と呼ばれる場所がこの時期に一番天頂に見えるため夜空を見上げ天に祈る人が多いのですが、グレゴリオ暦で7月7日は雨の確立が多く約50%以上の確率で雨だそうで、晴れの確率は30%未満だそうです。きっと見られるのが恥ずかしくて雲で隠してるんでしょうね^^

スタッフが撮影した天の川

スタッフが撮影した天の川

 

このイベントにかける想い

時代の流れの中で受け継がれてきた昔からの行事というものがあります、この七夕もそうですが節分や中秋の名月などは有名です。そういった日本の良き伝統というものがどんどん姿を消していっているように感じます。やながわではこういった昔からの伝統的な行事を少しでも身近に感じていただけたらと思い3年前からこの七夕のイベントを開催し始めました。

 

「願い=夢」夢が集う場所

七夕に無くてはならない短冊には願いをしたためます。願い…つまり夢や希望を短冊に書き天に祈るのが七夕です。しかし昔とは時代も変わり、こんな事は非科学的で意味が無いものだという人も少なくはありません。「自分の願い事を書くだなんて恥ずかしすぎて無理だ」という人も多いと聞きます。

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そんな時代ではありますが、この短冊という紙に自分の願いを書いて河に流したりお焚き上げをするというのもとても素敵な事だと思うんです。子供から大人までが、七夕の時くらいは願いを書く時に無邪気になってもいいじゃないですか♪日頃を忘れて最高の笑顔で願いを書く皆さんの顔こそが日本の宝の様な気がします。

夢の里やながわではそんな皆様の「夢」が集まる場所でもあり続けたいと思っています。

 

 

6月17日に竹を設置

今年は例年よりも少しだけ早い6月17日に竹を設置しました。
店の入り口に七夕の竹を飾りました。
その時の状況はコチラをご覧ください。

 

 

7月8日 桂谷寺にてお焚き上げ

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今年の短冊の枚数は昨年(192枚)を大きく上回り300枚を少し越えました。

とても優しい願い事が多くて「平和」という言葉が多く見受けられた様に思います。もちろん「ケーキ屋さんになりたい」「素敵な人に会えますように」「サンタさんに柴犬をプレゼントして欲しい」などというかわいい願いもたくさんありました。

そしてこの時期ですので…そうですね、宝くじ…みなさん狙っているのが良く分かりました(笑)

 

今回は桂谷寺の荒樋住職のご協力もあり、護摩を焚き一枚一枚を祈祷していただくので竹から短冊を丁寧に外して桂谷寺にお持ちいたしました。

 

 

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あいにくの雨ですが紫陽花が咲いていて綺麗でした。

 

 

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護摩は本堂脇にひっそりと建っている建物で焚かれます。

写真では分かりにくいのですが雨で霞がかっており、それはそれでとても幻想的な雰囲気の中で護摩の行法がおこなわれました。

様子を動画で紹介できればよいのですが、ここからはみなさんの願いを天に届ける神聖な儀式。住職の後ろから少しだけ撮影させていただきました画像で紹介いたします。

 

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弁財天と書かれたお堂の中は少し狭くて暗くなっています。住職の目の前にある台に護摩を焚く為の炉と言えばよいのでしょうか、そこに護摩木をならべて火をつけて短冊を祈祷する事になります。

 

 

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お祈りのような経を唱えられながら護摩木を積み上げられ点火するとあっという間に火の柱が!

 

 

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どんどん火の高さは高くなってゆきます。

私達はお堂の中でこんなに火を焚いても良いものなのかと不安にもなりましたが、住職さんは厳かな雰囲気で落ち着いた声で経を唱えておられたのでこれが普通なんでしょう。とにかくすごい火の勢いでした。

 

 

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そして短冊の御祈祷がはじまりました。

ここで我々が驚いた事がありました。昨年までは外で竹についたままの短冊をお焚き上げしておりましたのであっという間に燃えておりました。しかし今年は本当に1枚1枚を住職が手に取り、声に出して読み上げはしないものの目を通してから焚かれているのです。300枚以上を全部、1枚たりとも漏らさずにひとつひとつです。

 

 

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この護摩を焚いている炉、というか鉢というんでしょうか?これは仏様の口なんだそうです。願いが込められた護摩木はこの火で焼かれて仏様の体内に入り浄化されます。そしてその浄化されたされた願いは再び皆様のもとに戻ってゆくと書かれている書物もありました。短冊に書かれた願いも護摩木にかかれた願いと同様に、燃え盛る火と共に浄化されて煙となって天へと向かっているのかも…

 

 

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雨で霞のかかったお堂から立ち上る煙(願い)は雲の切れ間から差し込む光を浴びて神々しく光っておりました。

 

 

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こうして1時間ほどかけて1枚残らず全ての短冊が護摩の炎によって無事に焚き上げられました。

今年も皆様からお預かりしました300枚以上の短冊の全てを御祈祷していただく事が出来ました。あいにくの雨でしたがお堂の中での祈祷ということもあり無事に天に届ける事が出来てホッとしております。

 

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この七夕をはじめ、日本には古くから親しまれてきた多くの行事があります。しかし時代の流れと共にそれらの行事を楽しむ機会はどんどん減ってしまっているようにも思えます。人間は科学の進歩・情報ネットワークの進歩によって100年前とは比べ物にならない叡智を手にすることができました。しかし、逆にこういった100年前の人が大切にしてきたモノは手放してしまっていたのだとしたら…それはとても寂しい事です。

 

先ほども申し上げましたが、短冊にはとても多くの優しい願いが書かれていました。ご家族や大切なパートナーの事だけでなく、もっと大きな世界規模での優しい願いで溢れておりました。夢の里やながわ…夢とはみなさんの願いの事でもあります。この期間中は多くの方のご協力のもと、たくさんのお客様の「優しい夢」を店の入り口に吊るす事が出来ました事を嬉しく思います。

来年はもっと多くの人の夢が集える場所になりますように…。それがやながわが短冊に書いた思いです。

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