現代によみがえった奇跡の小豆「黒さや」

その名は「黒さや」

兵庫県丹波市はその気候風土から作物栽培に適しており、全国的に名を轟かせる特産物が数多く存在します。「小豆」もその中の一つであり、300年ほど前から朝廷に献上していた最高級の小豆です。殿中で抜刀しても切腹しなくてよかった大納言の位から由来した「煮ても崩れない」その小豆は「丹波大納言小豆」と呼ばれています。

角ばった形をしており積み重ねることができる(最高は7段だとか)

丹波市春日町はこの丹波大納言小豆発祥の地であり、それを示す石碑が建っています。場所は東中(ひがしなか)。この場所にはある特徴的な小豆が栽培されています。

この小豆の名は「黒さや」は丹波大納言小豆の在来種とされており、古来よりこの地域に住む方々によって伝統を受け継いでおりました。しかしながら、利益を追求する時代へと移り変わり収穫量の少ない黒さやは次第に作り手が減り、見る影を潜めるようになりました。

そんな中、テレビ番組「どっちの料理ショー」でこの黒さやを取り上げられたことをきっかけに、当時、数少ない黒さやを有していた柳田隆雄さんが中心となって、黒さや復活への道を歩み始めました。

柳田隆雄さん×黒さや

好きな言葉は「百聞は一見に如かず」と語る柳田隆雄さん

もともと木工業を営んでいた柳田さんは、直接お会いしてみますとその職人気質なのか、利益を求めるのではなく、物事の本質を見極めて、利他の心がにじみ出る方でした。テレビ取材を受けた当時、柳田さん宅で保存されていた小豆によって、柳田さんの人生は大きく変わることになります。

この古くから伝わる在来種の保存に努める「黒さや種子保存会」を結成、2001年、天皇陛下の御息女であらせられる愛子様の御生誕を祝し150年ぶりの皇室への献上(丹波新聞参考)そして2006年には秋篠宮悠仁様のご生誕祝いとしても献上に尽力されました。由緒正しき丹波黒さや大納言小豆を皇室に献上し、300年前から続いていた伝統が復活した瞬間でもありました。

「黒さやの良さを知ってもらうためには実際に食べてもらうことが重要」と語る柳田さん。現在は「あずき工房 やなぎた」にて御夫婦で小豆料理屋を経営。来店されるお客様との会話を楽しみながら、黒さやの本当の美味しさを伝えていらっしゃるとのことです。

丹波大納言小豆発祥の地を示す石碑。
「あずき工房 やなぎた」はこの石碑を曲がった場所にあります。

柳田さんをはじめとする、生産農家「黒さや会」の皆様が栽培された貴重な黒さやを”やながわ”はお分けしていただき、自社加工・商品販売しています。

「黒さや」の加工

通常の小豆に比べて深みのある紅色をしていますのはサポニンと言われるアク成分の一種が多く入っているためです。サポニンは渋み・苦み・えぐみに繋がるため、十分なアク抜きが必要でありますが、風味の源でもあるため、技術力の問われる作業です。

「大納言」の名前の通り、煮てもなかなか形が崩れることがありません。

「黒さや」を用いた商品

「栗黒豆入り大納言小豆ぜんざい

このぜんざいに使用している「黒さや」は、「大納言小豆」と言わしめた 腹が割れにくいという遺伝子を受け継いだ非常に希少価値のある小豆で、粒が残っているのが特徴です。

中には弊社の特産加工場で製造した丹波栗の渋皮煮と丹波黒大豆の煮豆を入れた丹波尽くしのぜんざいです。お好みでお餅を入れてお召し上がりください。

手作り栗最中

丹波大納言小豆「黒さや」を100%使用し、和三盆等も加えじっくりと炊き上げ、中に無着色の丹波栗を加えました。

お召し上がりの前に、備え付けのスプーンで餡を、お好みで最中の皮に包み召し上がって下さい。 最中のパリパリの香ばしい皮と、丹波の最高級の大納言小豆の味が、お口の中に広がります。丹波の至高の味をお召し上がりください。



丹波大納言小豆のルーツに想いを馳せながら「黒さや」が歩んだ奇跡をご賞味くださいませ。

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