京都丹後鉄道様「丹後くろまつ号」
京都府福知山市にある福知山駅より京都丹後鉄道様があります。
京都丹後鉄道様では予約制・レストラン列車を運行しておられ、2021年10月1日から運行される「丹波まるごとスイーツコース」にてやながわのスイーツをご利用いただいています。
黄金色に色づき頭を垂れた稲の刈り取りが始まった9月1日、「丹波まるごとスイーツコース」の試走に参加させていただきました。その体験レポートを報告させていただきます。
「丹波まるごとスイーツコース」は福知山駅から天橋立駅までの運行となっており「丹後くろまつ号」に乗車いたします。
「丹後くろまつ号」は天橋立に代表される日本海の白砂青松を象徴する「松」がモチーフとなっています。
車内は天然木を贅沢に使用し、落ち着いた雰囲気と懐かしさが感じられます。
アテンダントによる丹後くろまつ号やスイーツコースの説明を受けて「おもてなし」を提供いただきます。スピードが求められる時代の中、車内ではゆったりとした空間と時間を楽しむことができます。しばしの間日常から解き放たれた世界に身を置くことのできる旅となり、反対列車との待ち合わせの時間すらも旅の一時として感じることができます。
「丹波まるごとスイーツコース」
スイーツコースメニューは京都丹後鉄道様と四季をイメージした「四季を巡る一皿」とスイーツでやながわらしさを表現した「丹波栗満喫プレート」です。
「四季を巡る一皿」は丹波の四季を丹後くろまつ号が巡る様子を表したプレートとなっており、「丹波栗満喫プレート」では「やながわ」自慢の丹波栗を使ったモンブランや黒豆のティラミスを味わえる贅沢なプレートとなっています。
本番を万全の態勢で迎えられるように、私たちも試走に参加させていただきましたが、反省点も幾つかあり、お客様にご満足いただけますよう改善を図って参ります。
車内は四名席と二名席に分かれており、筆者は二名席に一人で乗車させていただいたのですが、車窓から見えるのどかな風景と車内の落ち着いた雰囲気、そしてやながわのスイーツを堪能できるため一人でも十分に身と心が満たされた気持ちになりました。ご家族、仲間とともに憩いの一時を味わうも良し、お一人で非日常の空間で思いにふけるのも良いかと思います。
トンネル内を通過するときの車内がおしゃれなバーに来たような雰囲気となり個人的には特にお気に入りでした(新型コロナ感染対策のため酒類の提供はございません)
試走した日は稲刈りの時期でしたが、実際の運行時期には秋の深まる紅葉や冬の雪景色を楽しむことができると思います。
楽しい時間はあっという間に過ぎていくもので、心とお腹が満たされた頃には日本海が目に飛び込んできます。列車を降車したあとの天橋立での散策に心が躍ることでしょう。
約1時間30分の乗車時間は単なる移動のためのものではなく、一つ一つのおもてなしの心遣いに、笑顔がこぼれる特別な時間でした。そこには今の時代に忘れ去られていく日本の「旅」の原点があり、試乗させて戴いた私達にとっても、様々な学び多い時間となりました。この特別な「旅」のひとときにおもてなしのお手伝いができますことを感謝いたします。
試走にご招待いただきました京都丹後鉄道様に、厚く御礼を申し上げますとともに、「丹波まるごとスイーツコース」にご参加いただきますお客様にとって、心に残る旅となりますように最善を尽くさせいただきます。
有り難うございました。
「丹波まるごとスイーツコース」
運行期間:2021年10月1日~2022年3月27日
運行日:金・土・日・祝
ダイヤ:福知山(10:20)⇒天橋立(11:45)
料金:おひとり様 5,800円(税込)~
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