丹波市では数年前から夏休みの子どもたちを地域で見守る取り組みのひとつとして「平成たんば塾」をひらいています。
株式会社やながわはこの地域での取り組みにも参加させていただいております。
平成たんば塾「かすかべ」にて実演講習
今回の会場も阿陀岡神社の横にある
こちらの春日部荘にて開催されました。
実は丹波にも縁(ゆかり)の深い寒天
寒天と言えば「天草」という海草の繊維を使ったものですが、海から離れた丹波ですが冬の冷え込みを利用して昔から寒天作りが盛んでした。今では日本で寒天を生産しているのは長野県が有名です。その長野県(信州地方)は冬は雪深く冷え込みが激しく何も出来なかったために信州の男性は冬になるといろんな場所に出稼ぎに行くのが当たり前でした。そんな信州に江戸時代に冬場の作業として寒天の技術を持ち帰ったのが小林粂左衛門という行商人。小林粂左衛門は寒天は信州の冬にピッタリと考えて当時生産が盛んだった丹波地方で寒天の技術を学び持ち帰ったと言われています。
みんなで寒天を使ったお菓子作りの見学
総勢14名の子どもたちが調理室で寒天を使ったゼリーの作り方を目の前で見学
お湯で溶かした寒天の中にオレンジジュースを入れてオレンジゼリーを作ります。
調理室で見学した後はみんなで勉強タイムです。
今回も株式会社やながわの社長の柳川拓三が小学生に寒天の歴史などについて簡単に説明させていただきました。同時に、丹波の特産品が世界の人から注目されつつあるという事、そしてみんなが住んでいる丹波という場所が素晴らしい場所であるという事などを講演。
食事の時に手を合わせる…これは①作ってくれた人への感謝、そして②分け与えてくれた生命への感謝。食べる前には必ず私たちが生きてゆく為に捧げてくれたすべての生命に感謝する気持ちを持ってほしい。と子どもたちに伝えると、子どもたちも元気な声で相づちをうったり返事をして、みんな真剣な顔で聞いてくれていました。
そんな話をしているうちに、先ほど作ったオレンジのゼリーが少し冷えて固まってきたので早速試食です♪
今回はオレンジのゼリーだけでなく、牛乳寒天やブルーベリー寒天やレモン味の寒天、そして丹波大納言小豆のあんこやフレッシュなブルーベリーも用意しましたので子どもたちが好きなようにトッピング。
そして先ほど習った「いただきます」の挨拶をしてみんなで美味しくいただきました。
将来の丹波や日本を支える若い子どもを地域の皆で見守り育ててゆく。優しいだけでは無くて時には叱る事も必要ですが、そうやってみんなで育てた子どもたちはきっとキラキラに光る宝物へと成長してゆくはず。
みなさん、たくさん食べて元気いっぱいに成長してください。そしていろんなことにチャレンジして夢に向かって走って欲しいと思った「平成たんば塾」への参加でした。
この記事へのコメントはありません。