平成28年度 大丹波連携 丹波くり生産者交流会

開催日:2016年8月1日

8月に入りさらに厳しくなった暑さの中、丹波市春日町野上野にはさらに熱い130名ほどの方々が集まられました。この日、開催されましたのは「大丹波連携 丹波くり生産者交流会」

 

県をまたいだ丹波という地域

ご存知の方も多いと思いますが、ひと口で「丹波」と言いましてもとの地域は広大で2県(3県)がこれに含まれます。夢の里やながわがあるのは兵庫丹波、そして京都府に広がる京都丹波、あと一部ではありますが大阪も少し。この広大な地域でひとつの「丹波ブランド」を育て、守ってゆこうにも、多くの市、そして県をまたぐ為に、行政機関が連携がとり難いというジレンマを抱えております。

そんな丹波地域では生産者の皆さま、そして行政・JAなどの連携の中、ひとつの「大丹波」として「日本一の栗の産地の復活」をスローガンの元に力を合わせこういった取組みが行われております。

 

兵庫県丹波市春日町野上野という栗の産地の視察

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2012年度から株式会社ゆめの樹野上野(自治会法人)の取り組みで開墾された栗園の視察が行われました。

この場所は以前は「春日観光農園」という梨やブドウを使った観光で、多い年には年間で10万人以上の観光客が訪れていた場所。しかし若者の農業離れ、想像を絶する重労働のためか後継者がおらず閉園となった場所です。

平成15年の閉園から10年ほど経過し、すっかり原野化してしまっていたこの観光農園跡地を開墾し丹波栗の植樹を2013年3月に新植。

 

TMB_0286今回の丹波栗生産者交流会では、この農園に約130名の生産者の皆さまが集まられました。ひと言で「丹波栗」といいましても、農場の新旧や栽培の方法や条件などは様々。この野上野(のこの)の栗園をひとつのモデルケースとしての視察なのですが、熱心な生産者の皆さまは午後二時の日差しの中でも真剣に話を聞かれてました。その真剣なまなざしは気温35度の炎天下の中でもさらに熱く、丹波栗にかける情熱の大きさを感じずにはおれませんでした。

株式会社ゆめの樹野上野の農園の説明が終わった後は、皆さん自由に農園の中を見て回り、自分の目と手で自分の農園との違いや参考になる部分などを調べておられました。

 

地域資源活用拠点施設ゆめの樹での意見交換会

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視察の後は場所を移し、まもなくグランドオープンする予定の株式会社ゆめの樹野上野さんの店舗内で意見交換会。

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決して広いわけではない店内に130名以上の人が集まり熱気は最高潮。ここではゆめの樹さんが栗園を作ることになった経緯や思いなどの話の後、質疑応答の時間を設けられて多くの意見が飛び交っておりました。

株式会社やながわも丹波栗の加工業、そしてそれを活用したケーキ製造や販売をしております。それだけに、とても興味深い話が聞けた今回の「丹波くり生産者交流会」でした。

大丹波…つまり京都丹波と兵庫丹波が力を合わせた本当の丹波地域では、県や市の行政の垣根を越えて生産者同志が手を取り合い、切磋琢磨しながら丹波栗を作っております。

先人たちが築きあげ、大切に守ってきた「丹波栗」というこの地方の宝。それを守るために開催されている今回のイベントはこうして幕を閉じました。最後には「両丹波(京都丹波・兵庫丹波)互いに力を合わせて盛り上げてゆきましょう!」という力強い声と、会場に響き渡る鳴りやまない拍手に生産者の決意を感じる会でした。

 

(追記)ところで…皆様お待ちかねの、現在の丹波栗画像

最近、店には丹波栗を待ちきれないお客様からのお問い合わせが多く寄せられております。

「丹波栗はまだとれないんですか!?」

栗の収穫は天候にも左右されますが、例年ですと9月上旬ごろから収穫が始まります。まだあとひと月ほどありますのでもうしばらくお待ちくださいませ。

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2016年8月1日 野上野の栗園にて撮影

今はこんな状態です。小さなイガが栗の木にたくさん実っておりました。

今年もまもなく栗の季節がやってまいります。今回の生産者交流会では多くの生産者の方の顔を拝見いたしましたが、屈託のない優しい笑顔ながらに栗の木を見るときの鋭い目線。そんな真剣な生産者の皆さんが育てた栗が、もうすぐ収穫されます。

楽しみですね♪

 

株式会社やながわ 広報株式会社やながわ 広報

丹波の特産品の一次加工や持ち味を生かした和洋菓子の製造販売をしている株式会社やながわの広報です。
全国の皆様に丹波の味をお届けしたい♪

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