春日局様が紡いでくださった縁の糸…
新聞やラジオなどでも多く紹介していただきご存知の方もいらっしゃることと存じますが、このたび東京都文京区にある春日通り(かすがどおり)にTAMBA FU-DO 東京春日店を開店させていただきました。
場所は東京ドームシティから徒歩で3分ほどの場所で、天気のいい日にはここで遊ばれている皆さんのジェットコースターでの絶叫が店内にも聞こえてくるほどです。
駅からすぐの場所には文京区の区役所でもあるシビックセンターが建っており、ここの26階の展望室からは東京が見渡せるということです。
自然に囲まれた丹波市の春日町とは似ても似つかぬ近代的なビルの明かりと眺めに驚かされます。(スマートフォン撮影)
東京都文京区の春日町と兵庫県丹波市の春日町…このふたつの街を繋いでくださったのが徳川幕府3代目将軍の乳母として有名な春日局様でございました。春日局様は東京都文京区に居を構えられ、大変活躍されたのは周知の事でございますが、御生まれは兵庫県の丹波市にある春日町の興禅寺で、ここで「お福」という幼名で3歳くらいまで過ごされたという記録がございます。
株式会社やながわの社長である柳川拓三(やながわたくみ)が東京を訪れた際に、自分の生まれ育った丹波市春日町産まれの偉人である春日局様の菩提寺の麟祥院さまの話を聴きさっそく訪問。
この麟祥院さまに春日局様のお墓があるということでお参りに来させていただきました。
こちらが春日局様のお墓です(撮影許可をいただいて撮影しております)
墓石には丸い穴が開いているのですが、この穴は生前の春日局様が「他界した後も世の中を見通せるように」という希望を伝えられていたからと言われています。この事からもたいへん聡明な方であったんだろうとわかります。
お墓参りを済ませた柳川が麟祥院を後にしようとした時に偶然に敷地内でお出会いしたお相手こそが麟祥院の現住職の矢野住職様でした。
それはまさしく春日局様が導いてくださった縁だったのではないかと思えるほどに奇跡的なもので、この出会いによって紡がれた細い縁の糸が交流を深めるうちに少しずつ太くなり、やがて今回のTAMBA FU-DO東京春日店の出店にまで至りました。
春日局様が御生まれになられた丹波の味を、活躍された文京区の春日へ…
そんな奇跡的な出会いによって繋がった縁により、丹波の田舎のお店が大都会である東京に出店させていただくことになりました。
株式会社やながわの経営理念としまして『丹波伝心』という言葉を掲げさせていただいておりますが、それは丹波の味と心を全国の人に伝えたいという意味の造語(商標登録)でございます。その理念のためにもさらに多くの人に知っていただくためには何をすればよいのだろう…と柳川は日々考え続けておりましたが、奇跡的ではありながらも必然であったかのような出会いをきっかけにこの地にひとつの店を出させていただくことになりました。
開店直前のスタッフの記念撮影
兵庫の丹波市という田舎の町から来た小さな「丹波の味(あじ)の店」にとても多くのお客様がご来店くださいました。OPENセール中の店内には連日長蛇の列が生まれ、慣れていないスタッフによって大変ご迷惑をおかけしたことと存じます。この文京区の春日の皆様からも多くの激励やお言葉を頂戴いたしました。また文京区の区長様もご来店いただきありがたいお言葉を頂戴しましたり、今回とてもお世話になった麟祥院さま、そして湯島天満宮さまにもご来店いただき激励をいただきました。
左から麟祥院・矢野住職様、湯島天満宮・押見宮司様、柳川拓三
また、今回の出店にあたり本当に多くの関係者の皆様にご協力をいただきました。我々だけでは到底成しえなかった今回のこの日のOPENを無事に迎えられたのは寝る間も惜しんでお力添えくださいました多くの関係者の皆様のおかげ様でございます。この場を借りてお礼申し上げます。
店内には丹波の味をお楽しみいただけるものをたくさんご用意いたしました。数量限定ではありますが人気の和のモンブランはもちろんの事、服部幸應さまに認定いただきました自信を持ってお届けできる商品の数々も販売しております。
この店は「夢の里やながわ」だけでなく、丹波のコンセプトショップとして広く丹波の味を楽しんでいただけるようなラインナップで商品を販売しております。丹波地方を代表する栗・黒豆・小豆を使った商品だけに留まらず、米、卵、ヨーグルトなど人気の商品も取り揃えて販売中です。
この記事を記しております担当の早形(はやかた)も2週間現地の店頭に立ち多くのお客様の声をお伺いいたしました。嬉しいお言葉、身が引き締まるお言葉、あと同郷の皆様がお越しいただいたときにチラッとでる丹波の言葉がとても嬉しかったです。「このドーナツは一週間くらいは日持ちする?」とのご質問を受けたので「べっちょないですよ^^〇日までお召し上がりいただけます。」と東京の人が聞いたら何語かわからないでしょうが、そのご年配のお客様は「あぁ、懐かしい、本当に来てくれてありがとう」とおっしゃってくださいました。本来であれば店頭で方言は使うことは少ないのですが、これも丹波伝心なのかもしれないなと思えた瞬間でございました。
これからも、この東京の春日という街で文京区の皆様にも、そして東京で活躍されている同郷の皆様にも愛していただけるような店を目指して頑張りたいと思います。ぜひ皆様のご来店をスタッフ一同お待ちしております。
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