丹波地域は四季を感じられる豊かな自然環境の中に位置することから
栗・黒豆・小豆といった代表した数多くの特産物が知られています。
その中で、新たな特産物として注目されている果実があります。
それがブルーベリーです。
ブルーベリーの収穫が始まる7月初旬に、生産者さまの想いを伺いに参りました。
Iターン農家の多い丹波
兵庫県丹波市市島町にある、「奥丹波ブルーベリー農場」
ここでは古谷さん夫妻が丹精込めてブルーベリーを作られています。
広大な土地を有しており、およそ500本のブルーベリーが植えられております。
丹波市では新規就農に対しての支援を積極的に取り組んでいます。
有機栽培を学ぶ場や就農者同士のコミュニティが数多くあることから
Iターンの新規就農者が数多くいます。
京都府生まれの古谷さんご夫婦が、丹波に来られたのは2004年。
「有機農業をしたい」という想いを抱いていた古谷さんは
有機農法での野菜栽培を始めると同時に
野菜以外にもチャレンジしてみようという想いから、
当時、栽培している農家がまだ少なかったブルーベリー栽培を始められました。
一粒一粒に個性があるブルーベリー
ブルーベリーは日光が大好きなんだそうです。
同じ敷地内でも日の当たる場所ほど、発育が早く甘くなるらしく
一見同じように見えても、一部が赤みを帯びているとまだ熟していないようで
味が異なるそうです。
有機栽培で育てたブルーベリーは無農薬ですので皮ごと食べても安心。
だから、ここでは収穫体験をすることができます。
収穫体験に来られた方は自分たちで実を選んで食べることで
「これは甘い」「これは酸っぱかった」と一喜一憂しながら収穫体験を楽しめます。
古谷さんおすすめの食べ方は実を3-4粒選び、まとめて食べること。
実際に食べてみると、口の中で甘みや酸味が混ざり合い、まるでブルーベリーのジュースを飲んでいるような味わいになりました♪
ブルーベリーの樹は背丈が高くなく、低いところでも実が付いています。
子供たちでも収穫を楽しむことができ、子供の目線で農場を見渡すと
まるで探検家になったような気分になり気分がワクワクします♪
ブルーベリーの実は他の果物と比べると小さいので何粒でも食べたくなります。
ワクワクした気分でどんどん実を食べていると気が付いたときにはお腹がパンパン。
そんな童心をくすぶる力がブルーベリーには秘められています。
自然×繋がり×想い=美味しい
ブルーベリーは実ごとに熟す速度が異なるため
一粒一粒を選別しながら手作業で収穫を行われるそうです。
収穫は朝の6時から始まります。「気温が低いほど実が引き締まるため、一番美味しい状態で収穫することができるんです」と手塩に掛けた我が子を見るような眼差しで話してくださいました。日中の暖かさと明け方の寒さ、この寒暖差を活用することが、ブルーベリーの美味しさを最大限に引き出す秘訣だそうです。
丹波はブルーベリー栽培にとってまさに最適の場所であるといえます。
「豊かな自然」・「新規就農者を応援しようという人との繋がり」・「美味しいものを作りたいという生産者の想い」これらが合わさり「ブルーベリー」が丹波の新たな特産物となりました。
ブルーベリーは直接食べて良し、ジャムにするなど加工しても良し。
食べ方にバリエーションがあります。
夢の里やながわでは毎年7月から8月にかけて
ブルーベリーを使った様々なお菓子をご提供しています。
「美味しいブルーベリーを提供したい」という古谷さんをはじめとする生産者の想いを受 け継いで、やながわは「素晴らしい丹波素材を活かす」ことに今後も努めてまいります。
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