毎年この季節になると夢の里やながわ本店の入口には多くの短冊がぶらさがります。
今年もたくさんの皆様の夢や思いを天に届ける「願いを天まで届けようイベント」が無事に終了しました。
夢の里やながわでは正面の桂谷寺さんのご協力のもと皆様の願いが込められた短冊を護摩によって焚き上げていただいております。
今年もたくさんの願い事をお預かりいたしました
今年も289枚の夢や願いを皆様からお預かりいたしました。
家族の健康を願う気持ち
絵が上手になりたいという願い
今年もたくさんのお願い事が夢の里やながわに集まりました。(留年しないように頑張ってください!)
これをスタッフたちが一枚一枚丁寧に竹から外して桂谷寺に持ってゆきます。
これで3回目となる護摩堂でのお焚き上げ…
過去2回は雨が降ったのでものすごい湿気でしたが、今年はカラッとしておりとても快適です。この護摩はものすごく簡単に説明しますと、仏様がいったん皆の願いを火によって燃やし、それを仏様の体内で浄化して清めてから再び体外にだして天に届けるという儀式だと言われています。
護摩を焚く時の釜が仏様のお口なんだそうですよ。
皆様からお預かりしました願い事は護摩によってさらに清められて煙と一緒に天に届けられるのではないかと2年前より住職のご厚意で護摩でのお焚き上げがはじまりました。最初の2回は外で竹ごと燃やしていたんですよ。
護摩によるお焚き上げ
住職のお経が静かな護摩堂のなかに響き渡り始めます。
蝉の声がこだます夏のお堂からは離れていてもよく聞こえてくる住職のお経が聞こえております。
護摩木を積み上げ火を灯します。
本来であれば護摩木に皆さんの願いを書くのが一般的ですが、今回は七夕という事もあり短冊を焚き上げていただきます。
この炎が皆様の心のこもった願いを清め、そしてその願いが天まで昇るために力を与えてくれるわけなんですね。
なんとも力強い炎です。これだけ力強ければきっと皆さんの願いを余すことなく天まで運んでくれることでしょう。
そしてみなさんの願いを一枚ずつ火に入れてゆきます。
本当に一枚ずつ、住職はすべての願いに目を通されてから護摩にくべてゆかれます。最後に住職が「ことしは健康や家族を想う優しい願いが多かったですね」と感想を言われていました。例年であればサマージャ〇ボなどの願いがあるのですが、今年は「誰かを想う願い」がとても多かった印象を持っておりましたので本当に目を通されているのだと改めて感心いたしました。
皆さんの願いは火によって浄化され煙となってお堂の天井いっぱいに揺蕩(たゆた)います。
やがてその煙はゆっくりと天の川の両岸におわします彦星様と織姫様の元へと昇ってゆきました。
こうして今年も289枚の皆様からの願いを無事に天まで送り出すイベントが終了いたしました。時間に追われ、生活に追われる日々、田舎とはいえ社会の喧騒の中で身を揉まれ世知辛さを感じる毎日でございます。そういった世の中でこんなにも多くの皆様の優しい願いをお預かりすることができた事が何よりも幸せに感じます。
今年も多くの人のご厚意によって滞りなくこのイベントを迎えることができましたこと、心より感謝申し上げます。
また来年も皆様の願いを天まで届けたくおもいます。ありがとうございました。
追記:夢の里やながわ本店の正面に建っております桂谷寺(けいこくじ)は本尊に阿弥陀如来をお祀りする傍ら赤山明神社として七福神の福禄寿をお祀りされている寺院です。春は桜と九尺ふじが咲き乱れ、秋には素晴らしい紅葉が楽しめるお寺。ぜひやながわにお越しの際にお時間がおありでしたらお参りに行かれてみてはいかがでしょうか。
この記事へのコメントはありません。